佐藤 渓 ともだち経

2020.01.09 Thursday 22:53
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    佐藤 渓 という 絵かきを 知っていますか?

     

     

    20年以上前ですが 東京ステーションギャラリーで 1994年あたりに展覧会があり

     

     

    とても印象に残っている作家の一人です

     

     

     

    このように 絵描きの生き様と作品は ずっと誰かの心に生き続ける力をもっている

     

     

     

        

     

     

     

     

     

     

    わたしは 16、7歳でゴッホの手紙を読み 絵かきになると誓ったのですが

     

     

    それからこの情熱の灯火を 今も持ち続け 生きる指針にしています

     

     

    昔から わたしも 対人関係で悩んで孤独であったこと、

     

     

    こころに情熱の炎があり熱い絵画論に 何度涙したことでしょう、

     

     

    そしてその言葉を何度 ノートに書き記したことか

     

     

     

    今でも 私は 固い甲羅で自分を守って 2面性があり

     

     

    抑制した固い偽りの自分と 自然の自分を 本当に白黒はっきりと 使い分けています

     

     

    それは 自分が傷つかないための 防御で 打ち解けるまでは なにか魔法がないとだめです

     

     

    恋の魔法とか お酒とか パッションです

     

     

    なかなか人に打ち解けられず 孤独で寂しいのは一緒です

     

     

    これは どうにも変えられない 子供時代からのわたしの人間性みたいです

     

     

    そこで 佐藤渓の ともだち経という詩が とても心に響くのです

     

     

    わたしは 茨木のりこ まどみちお、工藤なおこ、 新川和江、川崎様、

     

     

    寺山しゅうじ、長田弘、谷川俊太郎、浅川マキ、友部正人・・・・

     

     

     

    思いつくだけでも これだけ好きな詩人がいる 他にもいる

     

     

     

    いい詩は 自分のこころを 理屈なく代弁してくれるありがたき命の処方箋です

     

     

     

     

     

     

    【ともだち経】  

     佐藤 渓

     

     

     

    どこにいるのか  ともだち
    あるきながら  をもいだす  ともだち
    しごとしながらをもいだす  ともだち
    まるいかを しかくいかを ほそながいかを よくしゃべる ともだち 
    だまっている  ともだち  しんけいしつなやつ  どんかんなやつ 
    からだがよわくて しんぱいなやつ 
    いろいろ  いきているうちの  ともだち をたがいが  ともだち
    どうしているか  をもいだす  ともだち
    ぼやぼやっときえてしまったとだち  けんかしてしまった ともだち 
    さけのみの  ともだち
    をくびょう  はれんち  だからとだち
    こひしい  なつかしい  にくたらしい  をんなの  ともだち
    しやくきんを かえしてくれない ともだち
    しゅっせして ぼくをばかにしている ともだち
    それでも  ともだちは  ぼくのともだち
    うれしい  ともだち
    どうしてもわすれえぬ ともだち  
    わかれるときないて  てをにぎった ともだち
    わかれるときわらってぼうしをふった  ともだち
    あすこで  あのときの  ともだち
    ぶんがくの ともだち  えかきのともだち
    くるしかったときの ともだち
    いっしょにせんそうしたときの  ともだち
    いつもぼくをはげましてくれた ともだち
    まだいきているか  ともだち
    さみしいよ  ともだち
    どんどん  あつまってくる  ともだち
    みんなちりち”りになった  ともだち
    けふの  ともだち  あすの  ともだち
    とほい  ともだち  きんじょのともだち
    もっと  たくさん  ともだち
    がいこくの  にほんの
    みんな  とほい  ところの  みえない  ともだち
    やさしい  こころの  ともだち
    みんな  ともだち  ぼくのともだち
    いつまでも   ともだち

     

     

     

     

     

     

     

     

    そうそう わたしが 手紙を好きなのは 人と うまく話せないもどかしさが

     

     

    手紙の間が ちょうどよい

     

     

    子供のころから たくさん 文通してきました

     

     

     

    アメリカ、オーストラリア、ドイツ、アフリカ、

     

     

    伊豆下田、鎌倉市・・・・日本人と外国にペンパルがいて沢山手紙を書いて育ちました

     

     

     

    わたしは いつも一人で 理解者がいなくて さみしかったのです

     

     

     

    だから絵に託す 絵があるのではないか

     

     

     

    誰かと絵を介して 繋がれたら とても嬉しくなる

     

     

     

    もっと まろやかに 地球と 宇宙と 溶け合う自分なりたい

     

     

      

       

     

       

                       仙丈ケ岳 馬の背からのカール

     

       

     

                雲は 眼下にある山の上

     

                

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    category: | by:中村 あめか | - | -